他家の墓へいれてくれという叔母
今日の午後、変な非通知の電話が着信した。
出るかどうか迷ったがでてみた。
聞き覚えのある声た。何十年ぶりかに聞く。
30年前に他界した父の妹、いわゆる叔母だった。
「おじさん(叔母の旦那)が死んだのでAA家(私の家の墓)の墓へ入れてほしい」
お分かりになるだろうか?この違和感。
叔母さんは他家(BB家)へ嫁に行っている。叔父さんは苗字も違うし、赤の他人。
なぜ、私の家(AA家)の墓へいれろというのか?
理解できる方いますか?
当然、断った。すると・・・断っているのに
続けてこう言った。
「私が死んだら、同じようにAA家の墓へいれてほしいねんけど」
は?
葬式はすでに終わっているらしい。葬式にも呼ばずに平気でそう言ってのけるのは
さすが「この叔母」というべきか。
*************回想*******************
この叔父と叔母はTVのドラマにもなるくらいのことを私と妹にした夫婦だ。
30年前、父が死んだ際、1か月余り我が家に居座り、通い、とあるS宗教団体(某K党の支持母体)の
信者を数十人引き連れ、私の留守の間に我が家の家財道具一式、財産、思い出、遺品をすべて
奪っていった主犯である。当然、私は了承していないし、知らないうちに行われたことなので
訴えることも出来たが、当時の私は甘く、親せきを警察へ引き渡すことは出来なかった経緯がある。
S学会もそれをわかってやっているのだろうと思われる節がある。
ゆえに私と妹にはそれ以前のアルバムがないのだ。(訂正:私はアパートへ住んでいたので
そちらに置いていた分のみ残っている)父の写真も若い時の1枚しか残っていない。
換金目的の彼らにはゴミでしかなかったのだろうが。
本当に家の中には何もなくなっていた。破れていた私の敷布団以外は・・・。
***********回想終わり*********************
それが数十年ぶりに電話をかけてきて、開口一番そういったのだ。
(なぜ電話番号を知っているのかも謎だ)
常識的に他家の墓へいれてくれというか?いれる人いるのだろうか?
生前とてもお世話になった恩人とかなら、まだわからないでもない。
逆だから。
予想するにS学会に「高額な墓でも買え」とか「財産を寄付しろ」とか言われて
追い込まれたか、金がないというのがおちではないか?自業自得だが。
身内の財産を奪うのになぜ自分は奪われないとおもうのかわからないが・・それが宗教というものなのか?
私は提案した。
・BB家の墓を建てればよい。
・AA家の次男(この叔母の弟)も自分で墓を建てた。
(この弟も財産を奪って消えた一人なので入れてくれと言えなかったのだろう)
・常識的にそれは出来ない。
・・・・。
何か間違っているだろうか?
にしても、??????クエスチョンマークがたくさん並んだ午後だった。
頼むから、平和に何事もなく、静かに暮らさせてくれ・・・関わらないんでほしい・・・本当。
私は息子に言い聞かせていることがあります。
「人にしたことは自分へ帰ってくる。良いことをすればよい事が悪いことをすれば悪いことが」
これは人に限ったことではありませんがこの叔父と叔母の顛末を見ると神様は見ているのだな・・と
おもわずにおれませんね。他者をみて自分を律っせねばなりません。
※このお話は全てフィクションです。登場する人物・団体などは一切関係ありません。
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